第37回;「ゆとり世代、現代の子供達は本当に無能か?」
ウチの会社には、若い子がいません。
ということで、ゆとり世代や現代の子を身近で感じることができません。
あくまで、世間の論調や前の会社で関係があった、
この世代の子たちのことしか知りません。
しかしながら、
さえないおじさん達がよく言っている、
(私もおじさんですが。。)
「ゆとり世代、現代の子供達(25歳くらいまで)は無能。」
これに疑問があるのです。
結論から言うと、そんなことはない。
というのが私の見解です。
確かに、会社の慣習に適応できない子が多いということは、
現実に問題として存在するのかもしれませんが、
そんなことより、今までの会社の慣習ってそんなに大事?
と感じる部分がたくさんあります。
例えば、
メールの枕言葉とか、
飲み会への強制参加とか、
会社には30分前に来て準備するなど、
まぁ、数え上げればキリがないなぁと。
礼儀だったり相手を尊重する心を持つということは、
良好な人間関係を築く上で必要だと思いますが、
今の世代の子達は、これらのことを全部無駄だなと思っているはずです。
私自身も若い頃から、無駄なことが多すぎるなと感じながら、
会社の慣習を熱心に勉強して、周りに無理やり合わせていた覚えがあります。。(汗)
ちなみに、
OECDの加盟国、36カ国の中で日本の生産性は21位だそうです。
上位は、1位アイルランド、2位ルクセンブルク、3位アメリカ、4位ノルウェー・・
資料についてはこちら。https://www.jpc-net.jp/research/list/pdf/comparison_2019.pdf
こんなのを見せつけられると、
若い子にダメ出しするより、自分たちの生産性の向上をするほうが、
先に解決する課題だとシミジミ感じます。
ここまで、ゆとり世代、現代の子供達が無能ではないと書きましたが、
個々の能力という側面だけで捉えると、
できる子とできない子の差が、
私たち40代と比べると、
大幅に広がっているのではないか?
と感じることはあります。
私達おじさんの世代は、いい意味でも悪い意味でも、
不自由だったと思います。
授業で言えば、体罰でもなんでもあり。
とにかく、先生の言うことを聞いて、
真面目に机に向かう。
強制的にみんなと同じように勉強をする。
みんなで協力をして、画一的な価値観を愛する。
これらが、根本に存在していたはずです。
でも、現代の子供たちは違って、私達の世代と比べると、
自由だと思うんです。
別に先生の言うことを聞く必要もないし、
学級崩壊してるクラスも珍しくない。
勉強は学校ではなく、塾ですればいいし、
友達はSNS上でたくさんいるし、
縛られる必要がない。
こういった選択肢がたくさんある環境の中で、
自分の将来を見据えてコツコツ努力できる人間は、能力が高いですね。
逆に、楽な選択肢を選び続けてきた人間は、
デジタルネイティブ時代に流されてきただけなので弱いですね。
私がこの世代に生まれていたら、
間違いなくニートの体たらくオタクになっていたと思います。
「選択肢がない」レールの上を行くって、
意外と楽なんですよね。
自分で考えなくてもいいから。。
ただ、人生の大事な選択を迫られた時、
リスクばかりに目がいって、
リスクの裏側にのみ存在する、人生において大切なものを、
長期的な目線で、見通す力を養うことができなくなります。
現在、日本のスポーツ界はものすごい進化を成し遂げています。
全てゆとり世代より下の年代が牽引しています。
サッカー、卓球、バトミントン、テニス、ラグビー、
世界では通用しないと言われていたスポーツで、
優勝したり、強豪国と互角に渡り合ったりしています。
東京オリンピックが開催されれば、
期待している以上の結果がでるのではないかと、私は予想しています。
大量の情報を自分の意志で取捨選択しながら、
育ってきた今の若い世代。
自分で考えることのできる人が増えれば増えるほど、
会社の発展に寄与する人材が増えると思います。
それではまた明日!
continuity is the father of success.
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