第23回;「集中力、記憶力と水分の関係-1」

2020年7月21日

水(もしくはカフェインレスのお茶)は、
集中力・記憶力を保つのに役立ちます。
コーヒーも一時的な集中に役立ちますが、
持続的なパフォーマンスを保つことには不向きです。

カフェインは、アデノシンという体内で生成される物質に構造が似ており、
本来、アデノシンが結びつくはずの受容体と結びついてしまうのです。

では、アデノシンとは何か?
アデノシンは、興奮抑制作用がある物質です。
具体的には、一定量以上に生成されたドーパミン・ノルアドレナリンを抑制します。
つまり、カフェインを摂取するということは、
無理矢理、脳を興奮状態にして、一定時間、維持するということですね。

ここでは、ドーパミンは置いておいて、
ノルアドレナリンについて説明します。

ノルアドレナリンは、体を緊張状態にする物質です。
昔でいうと、どう猛な動物と遭遇した時に、すぐ逃げたり・戦ったりするなど、
緊急時に必要な動作を瞬発的にできるよう、体全体を準備させるために分泌されます。

現代でいうと、誰かに怒られて恐怖感を感じたり、
締め切りに間に合わないと焦ったりする時に分泌されます。

端的にいうと、ストレスを感じた時に分泌されるということです。

ノルアドレナリン効果はすぐに慣れてしまうので、緊張感は持続しません。
悪いことに、数ヶ月〜数年、垂れ流され続けると、うつ状態に陥ります。
(ノルアドレナリンは、人によって耐性が違うので必ずそうなるわけではありません。)

次回へ続く

それでは、また次回、お会いできることを楽しみにしております。
(– -)(_ _)ペコリ